2月に入ってから こちら種子島はなんだか冬らしくない暖かい日が多かったのですが皆さんの地域はどうでしたか? 
あまり冬らしくないまま日は過ぎて もう春の気配さえ感じる島です。

さて本日のタイトル「積極的感受」。「何だ?」と思いますよね?
私も最近 耳にした言葉なのですが 皆さんご承知でしょうか?ドリアン助川という方。
このドリアンさんが言ってみえた言葉なのです。
私はEテレの「こころの時代」という番組で初めて知った方なのですが 最近でいうと小説「あん」(樹木希林さん主演で映画化もされています。)を書かれた方で 経歴は様々でたくさんの経験をされ一言で「職業はこれ!」と言い難い方なのです。
「こころの時代」で語るドリアンさんの言葉の一つ一つがとても興味深くおもしろかったので早速ドリアンさんが書かれた「あん」を買って読んでみました。51K-QUg0vPL._SX350_BO1,204,203,200_

面白くて一気に一冊を読み そして久しぶりに読みながら最後は泣けました。
ドリアンさんは番組の中でも「「積極的感受」という生き方」という言葉を何度も言ってみえたのですが この「あん」を読んでその意味をなんとなく理解したように感じました。

ドリアンさんはこの「積極的感受」ということをこのように説明されています。

”大金を貯蓄しなくても名誉を抱かずとも 人間としてすべてを感受することは この星に生を受けたものの醍醐味であると思います。
それは自己の徹底的な弱さや 何気ない草木を見つめるところから始まります。”

何気ない日常の風景にも見つめ方を少し変えると 今まで見えてきていたものが大きく意味を変えたり感じたり・・・それも自分の意志をあまり強く持ちすぎず どちらかといえば心や体を澄ましてみると 周りのすべてをより感じられるように思い始めていた私には この「積極的感受」という言葉がなんとなくすんなりと受け入れられるような気がしました。
そして本「あん」はそんな思いをうまく登場人物達が表現し 言葉を通して読み手に語りかけてくれるような作品でした。

様々なことをものを そして目に見えないものも積極的に感じていけるようになりたいなぁと思った私でした。